頭が縦に長く伸びていたり左右でずれが出る赤ちゃんの「頭のゆがみ」。ごくまれに、手術が必要な病気が隠れていることもあるそうです。こうした病気の早期発見や治療につなげようと、先月から那覇市立病院で赤ちゃんの「頭の形」に特化した専門外来が開設されました。どんな治療が行われているのか、診察の様子を取材しました。
先月から那覇市立病院で始まった「頭のかたち外来」。脳神経外科の専門医が月に2回、第2・第4木曜日に赤ちゃんの頭のゆがみを診察しています。診察では、まず赤ちゃんの頭の状態を確認します。
▼松山美智子 医師(那覇市立病院 脳神経外科)
「多くの子 は位置的頭蓋変形症といって病気ではない。頭の形がやわらかい時期に、向き癖でずっと下にしているところがへこんでしまう」
赤ちゃんの頭は、脳が成長するために柔らかい状態になっています。そのため、お腹の中にいるときの姿勢や、生まれた後の向き癖などによって、頭の形がゆがんでしまうことがあると考えられています。
生後7か月の女の子の赤ちゃんを持つ親御さんも、頭の形の変化が気になり受診しました。
▼7か月になる女の子の母親
「1か月検診のときにはもう傾きが出ていて、先生に相談していた」
▼仲田紀久子キャスター
「向き癖がある?」
▼7か月になる女の子の母親
「右ばかり向いてしまって。直しても戻っちゃうから。なかなか難しくて」