11月22日に告示される富山県舟橋村長選挙で前村長の古越邦男氏は3日臨時の後援会を開き、出馬の断念を表明しました。

記者:
「前村長の古越氏の自宅前です。古越氏の出馬の可否を話し合うため、後援会関係者が続々と訪れています」

3日午後4時から始まった後援会の会合。村議の酒井信行氏が村長選へ出馬の意向を示したことを受け、急きょ開催が決まったものです。

パワハラ問題に伴う議会の不信任決議を受けての失職直後から、村長選へ出馬の意向を示していた古越氏ですが、後援会の会合では家族の反対や健康面の不安、竹島村議が議会としてパワハラ問題の責任を取り、辞職することを理由に一転して出馬を断念することを報告しました。

前村長 古越邦男氏:
「出馬を辞退することを決定しました。理由としては家族が同意をしてくれない。体の都合が悪いのにこれ以上、体をいためて仕事をすることは納得できないと、特に子どもたちが2人ですけれども『おとうさん体のことを第一に考えて』と涙を流して言いましたので、これ以上のことをできないなと」

村長として道半ばで活動を終えることに対しては。

前村長 古越邦男氏:
「村民の方々に対しては申し訳なく思います。ぜひとも前まで言っていましたとおり7つの対応を年度内に仕上げ、そして私の目標として掲げていましたお医者さんの問題ですとか、防災の問題ですとか道路の問題ですとか完成させたいという思いは強かったのですが、それに対しては村民の方には申し訳ないという思いですね」

一方、古越氏に対抗して出馬に意欲を示していた村議の竹島貴行氏は、古越氏の出馬辞退を受け、後援会で話し合って今週末に出馬するかどうかの最終判断を下すとしています。

役場でのパワハラ問題に端を発した舟橋村長選挙は11月22日告示、27日投開票です。

村長選挙にはすでに富山青年会議所元理事長の渡辺光氏、村議の酒井信行氏が出馬の意向を示しています。