昨年、惜しまれつつも閉店した、岡山市北区の洋菓子店「ロマラン」のパティシエが新しい店をオープンしました。店内には「ロマラン」のレシピをもとに作られたケーキや焼き菓子が並びます。
岡山市北区富田町にきょう(2日)オープンした洋菓子店「パティスリー・マリル」です。午前10時の開店を前に、行列ができていました。

(買いに来た人)
「やっぱり楽しみで、きょうの日が早く来ないかなと」
「食べていた店がなくなるので悲しかったのですが、パティシエが店をするということで期待してきました」
店のオーナーは、パティシエ歴20年の鞠子真佑美さんです。昨年5月、惜しまれつつも63年の歴史に幕を閉じた「ロマラン洋菓子店」。

鞠子さんはこの店で20年間勤めてきました。
(パティスリーマリル 鞠子真佑美オーナー)
「働かせてもらった所の経験を生かして、次につなげていけたらいいなと思う」

「お待たせしました、オープンします。ありがとうございます。よろしくお願いします」
ロマランのパティシエが作る思い出の味を求めて、初日から客足は絶えませんでした。ショーケースにはロマランのレシピをもとに作られた、約20種類のケーキや焼き菓子が並びます。

「ありがとうございます」
(買った人)
「みんなで何かあるときに『食べようよ』と言って、ロマランに買いに行っていたので思い出はあります。職場が近いので、ちょくちょく食べて楽しませていただこうかなと」
(パティスリーマリル 鞠子真佑美オーナー)
「みなさんが笑顔になってくれたらうれしいと思っているので、ちょっとでも喜んでもらえるケーキが作れたらうれしい」

多くの人の記憶に残る、名店の味を受け継いだ「パティスリー・マリル」。今後はさらに、ロマランの人気メニューなども加えていくということです。