43人が犠牲になった雲仙・普賢岳の大火砕流惨事から34年となるのを前に、元高校教諭の男性が描いた噴火当時の風景画展が雲仙岳災害記念館で開かれています。

土石流により破壊された民家。

車についた火山灰を洗い流す人々。

雲仙・普賢岳の大火砕流が発生した34年前の風景を描いたおよそ170枚の水彩画です。

描いたのは噴火当時島原市の高校教諭だった満行豊人さんです。

満行豊人さん「これは6月3日当日なんですよ。噴火前噴火後の姿ですね。雨が降ってきたから途中で(写真撮影)を止めたんですよ。そしたらその後に大火砕流が起こった」
地理の教諭だった満行さんは、火山活動を記録に残す使命を感じて写真を撮り始め、定年退職を機により人々の記憶に残るようにと、水彩画を描き始めました。
水彩画を描いた満行豊人さん「当時はこうだったんだよと思い返して、当時の島原は全国の方々に助けていただいた。助けていただいたことを忘れてはならない」
「噴火当時の風景画展」は6月8日まで島原市の雲仙岳災害記念館で開かれています。