東京のアメリカ軍横田基地で健康への影響が懸念されている有機フッ素化合物=PFASが漏れ出した問題で、アメリカ国防総省は、2023年1月にも発生していたことを明らかにしました。

国防総省の報告書によりますと、2023年1月に横田基地内の消火設備から、発がん性も指摘されているPFASを含んだ水およそ945リットルが漏れ出しました。

この汚染された水について、アメリカ軍は廃棄処分を行うまでの間、必要な安全管理を行わずに基地内で保管していたということです。

担当者は調査に対し、「保管施設が満杯だった」と説明していて、保管施設で収容できない場合のルールも策定していなかったとしています。

国防総省は「基地の兵士や職員、日本の住民、周辺環境が健康被害にさらされる危険性がある」と指摘しています。

横田基地でのPFASの漏出をめぐっては、アメリカ軍が2010年から12年の間に3回発生したことを明らかにしているほか、去年にも大雨の影響で漏出が疑われる事案が発生し、日本政府が基地内で水質調査などを行っています。