ウクライナ軍は、ロシア軍が1日にかけて、過去最多となる470機を超えるドローンとミサイルによる攻撃を行ったと明かしました。

ウクライナ空軍は、ロシア軍が31日から1日にかけて472機のドローンと7発の弾道ミサイルや巡航ミサイルによる攻撃を行ったと発表しました。一晩で470機を超えるドローンやミサイルの攻撃は、ロシアによる全面侵攻が始まって以来、最多です。

また、ウクライナ陸軍は、軍の訓練部隊がある場所にミサイル攻撃を受けたと発表しました。空襲警報が出されたあと、ほとんどの兵士がシェルターに避難したということですが、12人が死亡し、60人以上がけがをしたということです。

ウクライナメディアは、これを受け、ウクライナ陸軍の司令官が辞職したとしています。

一方、ウクライナ保安庁は1日、ロシアへの特殊作戦を決行し、ロシアに推定70億ドル=およそ1兆円の損害を与えたと発表しました。特殊作戦は「クモの巣」作戦と呼ばれ、ロシアの飛行場に配備されていた戦略爆撃機の34%を破壊したとしています。

ウクライナメディアによりますと、ロシア領内に潜入させたトラックの移動式家屋の中にドローンを隠して遠隔操作で攻撃し、爆撃機41機に損害を与えたということです。

ロシア・シベリアのイルクーツク州などの複数の飛行場が標的になり、イルクーツク州の知事は、シベリアへのこうした攻撃は初めてだとしています。

ゼレンスキー大統領はSNSへの投稿で、計画には1年半以上を要し、114機のドローンを使用したと明かしたうえで、「細部に至るまで完璧に実行された」と成果を強調しました。