愛媛県今治市の大三島にある大山祗神社では31日、豊作を祈願する「御田植祭」が開かれ、稲の出来栄えを占う「一人角力(ひとりずもう)」が奉納されました。

大山祇神社の「御田植祭」は、650年以上前に始まったとされる神事で、毎年、旧暦の5月5日に行われています。

まず、愛媛県の無形民俗文化財に指定されている一人角力が奉納され、一力山という力士に扮した今治市の職員・菅貞之さんが、稲の精霊と三番勝負を繰り広げました。

その結果、2勝1敗で精霊が勝ち越し、秋の豊作が約束されました。この後、厳かな雰囲気の中、16人の早乙女たちが斎田に苗を植えました。

(来場者)
一人角力は?
「迫力が思ったよりあって良かったです」
早乙女は?
「可愛らしい早乙女さんがたくさんいて楽しかった」

育った稲は秋の抜穂祭で刈り取られ、神前に供えられます。