砥部焼で知られる愛媛県砥部町と、鶯歌焼という陶器の製造が盛んな、台湾・新北市の鶯歌区が去年10月、交流促進に関する覚書を結んだことを受け、台湾の現地で日台陶磁工芸フォーラムが開催されることになりました。

日本側のイベントプランナーによりますと、フォーラムは6月3日、新北市立鶯歌陶磁博物館で開催されます。

中では、砥部焼作家で伝統工芸士の池田富士夫さんらがパネリストとして登壇、砥部焼と鶯歌焼の歴史や文化、そして将来などについて意見交換します。

また、8月には池田さんが現地の陶芸家育成のプログラムで講師を務めるほか鶯歌焼・砥部焼作家の相互交流も行われる予定です。

砥部焼は、台湾が日本の統治下だった大正から昭和初期にかけ、現地でも大量に流通し、それが、製造技術の発展に貢献したということが、愛媛大学・槙林啓介准教授の研究で明らかとなりつつあります。

去年、覚書が結ばれたことで、双方の交流が再び盛んになろうとしています。