長崎県警は、県内に住む40代の男性にかかってきた、警察官を名乗る男からの不審な電話の音声を公開し、ニセ電話詐欺への警戒を呼びかけています。

【県警が公開した音声】※警察官を名乗る男
「〇〇さんの携帯電話でお間違いないでしょうか。こちら警視庁捜査2課のワタナベと申します。あのですね、滋賀県警から捜査協力要請を受けてご連絡しています。滋賀県警までですね、一度お越しいただくことって可能ですかね」

今月13日、長崎県内に住む40代の男性の携帯電話にかかってきた警察官を名乗る男との実際のやりとりです。

「+(プラス)」から始まる国際電話番号からかかっていて、末尾は警察署の電話番号にも使われる「0110」でした。

【実際の音声】※警察官を名乗る男
「こちらの事件は特殊詐欺事件、と言ったもので、今ですね、○○さんのキャッシュカードがこちらにありまして」

男性は身に覚えがなかったことから詐欺を疑い、警察に通報。
録音していた音声からニセ電話であることが発覚し、被害は免れたということです。

県警によりますと、県内でことし1月から4月までに警察官をかたるニセ電話詐欺は20件発生していて、被害総額は9千万円を超えています。

警察は電話で金の話をされたら詐欺を疑い家族や警察に相談するよう呼びかけています。