広島県三原市の本郷最終処分場を巡る水質汚染の問題で、県が住民説明会を開きました。
説明会は、対象となった三原市と竹原市の6つの自治会から住民37人が参加し、報道陣には非公開で開かれました。

本郷最終処分場をめぐっては、2024年秋に有機汚濁が基準値の7.5倍検出されたとして県が「警告」。ゴミの埋め立てが中止されましたが、今年4月、再開を認めました。

住民らは「県は汚染原因が不明のまま再開を認めた」として中止の継続とともに説明会の開催を求め、地元の市長も要望していました。
住民説明会の参加者
「今までずっと先祖がやってきたことを続けていきたいんです。山を守って下さい!川を守って下さい!田んぼを守って下さい!」
県は「改善が認められたので埋め立て再開を認めた」として理解を求めましたが、住民からは、「汚染が懸念される水では米作りができない」などと不安の声が上がりました。
参加者は─
Q。県の説明に納得出来ましたか?
「納得してませんね。住民の気持ちに寄り添ってくれているとは1ミリも思えませんでした」
「数値が下がったからいい、という問題ではないんですよね。お米作りって(安全な水が)1年いるんです。地元の人の気持ちを分かった上の説明会をして下さい。いっこもわかってくれてませんね」
「川に魚が棲めなくなったのが、それが一番怖い。水の問題なのに、この地区の人だけ集めてなんで開催されたのか、すごく疑問に思った」
三原市本郷町南方日名内下町内会 水野克成会長
「ボクはね、既成事実だと思いますよ、既成事実作り。(対象)住民を限定しとるでしょ? 汚水は瀬戸内海まで流れとるんですよ。じゃけんせめて本鄕町内の規模で(説明会を)やってほしかった」
県は、「住民の不安は認識している。今後も行政検査の頻度を高めて対応する」としています。