核保有国のフランスを訪れた県被団協の田中聡司さんが帰国会見し、「核保有国のリーダーを動かすことが大切」だと述べました。

日本被団協のノーベル平和賞受賞を記念してフランス・グルノーブル市から招待された田中さんは、今月9日から21日まで現地を訪れました。

グルノーブル市長との面会では田中さんが、「マクロン大統領に平和のために行動するよう伝えたい」と話すと、市長は「協力したい」と答えたということです。

また、現地の催しなどで1歳のときに入市被爆した自らの体験を証言し、核廃絶を訴えました。

田中さんは、「核保有国を変えるには大きなエネルギーがいる。リーダーや政府にこそ訴えていきたい」と決意を述べました。

フランスで被爆証言 広島県被団協 理事 田中聡司さん(81)
「最優先課題は核保有国をどう動かすか、核を持つ国のリーダーにこそ聞いてほしいが彼らはそっぽを向いている」

田中さんは「今後も機会があれば核保有国を訪れたい」としています。