熊本市電(路面電車)で脱線や追突などの事故が相次いだことを受け、熊本市の大西一史市長は、自身の給与を2割減額する条例案を6月市議会に提出する方針を示しました。

30日午前に開かれた議会運営委員会で大西市長が表明しました。

熊本市電をめぐっては、追突や脱線などの事故が相次いでいます。

追突事故で乗客が大けが(2025年3月)

大西市長は、こうした事故の責任を取りたいとして、給与の2割にあたる約24万円を7月から3か月間 減額し、同じ期間、副市長は1割、交通事業管理者は2割、それぞれ減額するとしています。

◆減給(7月から3か月間)
◇市長2割(計72万4200円)
◇副市長1割(計28万8000円)
◇交通事業管理者2割(38万6400円)

また、大西市長は、市電の安全対策を盛り込んだ約8億8900万円の補正予算案を提案する方針も示しました。

◆補正予算8億8900万円の内訳
◇市電の脱線防止対策費 約5000万円
◇市電の速度計設置費 約4700万円

熊本市の第2回定例市議会は6月10日に開会します。