脂がのった美味しそうな「サーモン」。愛知県知多市のある工場で養殖されたもので、私たちの食卓に並ぶ日も近そうです。

(平野菫記者)「トラウトサーモンがいま水上げされました。すごく大きいです」

水揚げされていたのは「トラウトサーモン」という海水で養殖した「ニジマス」。ここは愛知県知多市にある「東邦ガス」の工場です。

東邦ガスは、6年ほど前から水産業を行うニッスイと協力して養殖の実証実験を進めてきました。なぜ、ガス会社がトラウトサーモン養殖を行っているかというと…

(東邦ガス 事業開発部 木村徳博さん)「都市ガスを製造する上で、大量の冷たい海水が発生していた。ここに着目してサーモンの養殖に取り組んだ」

ガスの製造過程で生じる冷たい海水がポイントなんです。これまで冷たい海水は海に捨てていましたが、トラウトサーモンの養殖ではこれが重要な要素に!

(東邦ガス 木村さん)「大量の冷たい海水が発生するので、冷たい地域で生息する魚との相性がいい。子どもからお年寄りまで熱い人気のあるサーモンの養殖に取り組もうと考えた」