山口県上関町の原発建設計画を巡り、中国電力が反対する住民団体に調査を妨害しないよう求めている裁判です。
原子力規制委員会は上関原発の設置許可申請について「新しい規制基準の施行後、審査会は開かれていない」と明らかにしました。

この裁判は、中国電力が「上関原発を建てさせない祝島島民の会」に、上関原発建設に向けた海上ボーリング調査を妨害しないよう求めているものです。
中国電力は新しい基準が適用される前の2009年、国に原発の設置を申請しました。
しかし、10年以上、審査の状況が分からなかったことから、地裁岩国支部は島民の会側の申し立てを採用し、原子力規制委員会に審査の現状や見通しなどを確認するよう求めていました。
規制委員会の回答によりますと、設置許可については、申請が新しい基準を踏まえた内容に見直されたあとに審査を始めることになっていますが、これまでに中国電力による見直しがないため、会合は開かれていないということです。
今後については「見通しを述べることはできない」としています。

中村覚 弁護士(被告人代理人)
「そういう状態でね、海上ボーリング調査をさせてくれ、邪魔な船舶の侵入を禁止してくれと、これはおかしいでしょう」

島民の会側は「現段階での調査は権利の乱用」だとし、中国電力の中川賢剛社長への尋問を求めています。

一方、中国電力は海のボーリング調査は「新しい規制基準に沿った審査に備えて必要なデータを集めるためのもの」とし、「権利の乱用ではない」と主張しています。
次回の裁判は7月17日の予定です。
注目の記事
【シリーズ人口減少・宮城①】3本柱で人口減少に抗う!東北唯一の"自立持続可能性自治体"大衡村の取り組みとは

ペットもかかる“熱中症” 散歩や室内での過ごし方など これまでの当たり前は通用しない? 飼い主が知るべき「新常識」

80年以上口を閉ざしてきた記憶 満州での過酷な逃避行と母の決断 91歳男性の証言【終戦81年】

「私はすぐさま殺しに行きました。飛びかかりに行きました」裁判所で娘を殺害した少年に対面した父 遺族を襲うマスコミの過熱報道と司法の壁「減刑された理由はなんですか、裁判長」【女子中学生殺害遺棄事件/第3話】

11歳息子を殺された父「加害者との糸を絶やさない」関係を断てば「望む謝罪・賠償すら得られない」受刑者から途絶えた手紙…面会で知った真相に怒り「裏切られた」

中国のカキ養殖ブイ「環境に優しい」はずが大量の漂着ごみに… 扱いを誤ると破裂のおそれ、まるで “風船爆弾” 安全な処理方法とは









