愛媛県の産業技術研究所が発表会を開き、様々な分野の製品や技術の開発など、最新の研究成果を披露しました。

発表会では食品や繊維、紙など、各分野の研究員による31の研究成果が披露されました。

このうち愛媛が生産量日本一の「はだか麦」の分野では、独特の香りが敬遠されがちだという課題の解消に向け、食品を組み合わせることでよい部分を引き出す「フードペアリング」の研究をしています。

その結果、「アーモンド」と組み合わせれば香ばしさを引き立てる一方、柑橘を組み合わせると独特の香りを抑える効果があることがわかりました。

アーモンドをまぶした「はだか麦」の揚げ菓子を試食すると…

(黒川リポーター)
「はだか麦とアーモンドが合わさって、すごく香ばしい」

一方、「新しく開発した触ると冷たく感じる紙」は…

(紙産業技術センター・續木康広主任研究員)
「肌に触れた際に熱を奪う冷感繊維と、吸水性を持っている紙の原料パルプ繊維を組み合わせて作っている。そのため冷たさを感じる冷感性能と、吸水性能を両立できる紙となっている」

通常の紙と比べ2度から3度ほど冷たいということで、汗拭きシートや枕カバーなどへの活用が検討されています。

それぞれの担当者は「技術を県内の企業に提供し、産業の活性化に貢献できれば」と話していました。