熊本県は有害な赤潮プランクトンの発生を抑制するための試験を始めました。

熊本県水産研究センター 宮本政秀次長「これが今回プランクトンを培養する池になります」

試験は、4月に発足した赤潮対策プロジェクトチームの取り組みで、この池では有害赤潮プランクトンをエサにする珪藻などのプランクトンを培養しています。

29日は、培養した海水約4000トンを放出しました。

熊本県水産研究センター 宮本政秀次長「栄養分を消費させて有害プランクトンの発生を抑えて赤潮化させないという取り組みです」

実際に海に放出する試験は今回が初めてで、水温やプランクトンの有無などを調査し8月中旬には結果をまとめ効果を検証します。

熊本県水産研究センター 宮本政秀次長「漁業養殖が安定して生産できるようにスピード感を持って進めていきたい」

2024年に熊本県内の赤潮による漁業被害は約15億円で、県は抑制技術を確立させたいとしています。