東日本実業団駅伝は3日、埼玉県庁をスタートし熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にフィニッシュする7区間76.9kmで行われ、富士通が3連覇を達成。さらにHonda、日立物流など上位12チームが来年元日に開催される「ニューイヤー駅伝」への出場権を獲得した。

午前8時、気温12度と暖かいコンディションの中、31チームが一斉にスタート。昨年、一昨年は熊谷スポーツ文化公園内特設コースでの開催となったが、3年ぶりに埼玉県庁スタートの公道でのレースとなった。

スローペースとなった1区。5km過ぎから2連覇中の富士通、坂東悠汰(25)が集団の先頭でレースを引っ張った。残り800mはスプリント勝負となり、Hondaの小袖英人(24)がトップでタスキを渡した。

インターナショナル区間となった2区は富士通のB.キメリ(27・ケニア)とヤクルト・S.ワイザカ(22・ケニア)がトップ争いを繰り広げ、ほぼ同タイムでタスキをつないだ。

エース区間の3区は、富士通の塩尻和也(25)、ヤクルトの中村大聖(24)、SUBARUの照井明人(28)が先頭を走り、お互い牽制するレース展開となった。残り1㎞でヤクルトの中村がスパートをかけるも、タスキリレー直前にSUBARUの照井に逆転を許した。

4区に入りSUBARU、ヤクルト、富士通が先頭争いを繰り広げる中、3.2㎞付近で富士通の横手健(29)がペースをあげ、ヤクルト、SUBARUとの差を広げた。そのまま2位のヤクルトに約52秒差でつけ、5区へ。

独走態勢に入った富士通はその後も盤石な走りでトップをキープ、東京五輪マラソン代表の中村匠吾(30)、鈴木健吾(27)がケガで出場出来なかったが選手層の厚さを見せ3連覇を達成した。

出場権獲得にあと一歩届かなかった13位の小森コーポレーションは、出場圏内の12位に1分以上引き離されてゴール。アンカーの神戸駿介(24)は声を出して涙した。

【ニューイヤー駅伝出場権獲得チーム】
優勝 富士通 3時間42分01
2位 Honda  3時間42分41
3位 日立物流 3時間42分57
4位 ヤクルト 3時間43秒11
5位 サンベルクス 3時間43秒16
6位 GMOインターネットグループ 3時間43分56
7位 SUBARU 3時間45分07
8位 Kao 3時間45分36 
9位 JR東日本 3時間46分39
10位 コニカミノルタ 3時間47分09
11位 コモディイイダ 3時間48分19
12位 埼玉医科大学グループ 3時間48分31

※写真は富士通アンカーの飯田貴之