マリスト学園高校の男子ハンドボール部は熊本 県高校総体で過去4度、優勝しています。

米村昇大主将「きつくなった時のシュートを得意な所に打つんじゃなくて一番決まる所に打たなきゃいけない。あと2週間しかないけど頑張ろう」
いつにもまして気合が入るキャプテンの米村選手。並々ならぬ思いで最後の大会にかけています。

米村昇大主将「今、2年連続で千原台高校に決勝で敗れて、あの会場とユニホームを忘れることがなくて」

2023年の決勝で、マリストは千原台に敗れ、さらに2024年の決勝戦も同じ対戦カードとなり悔しさを晴らすため奮闘しますが、わずか1点差で優勝を逃しました。
もう二度と、あんな悔しい思いはしたくない。その気持ちは選手だけではありません。

体育館を、走る!さらに走る!
彼女はマネージャー唯一の3年生、小島麗生(こじま・りお)さんです
小島麗生マネージャー「あと1点という悔しさが残らないように全力でサポートしようって思いました。マネージャーをしたかったのが頑張っている人を支えたいと思ったからで」
その言葉通り、小島さんはこの2年あまり、チームを支え続けています。
米村昇大主将「僕らが何も言わなくてもいつも自分で動いてくれる。助かっています」
後輩マネージャー 深水俐子さん「気をつかって先のことまで考えているから尊敬できます」
そんな小島さんが、選手たちのパワーアップのため、力を入れて取り組んでいるのが”食トレ”(食事トレーニング)です。

小島麗生マネージャー「練習終わりに食べるおにぎりを作ります。がたいが大きい方が当たり負けしなかったりするので、なるべくみんなに食べてもらいたい」

選手は26人。練習のたびに2升の米を炊いて、おにぎり作り。
さらに部員全員の体重を毎週記録するほどの徹底ぶりです。
――大変じゃないですか?
小島麗生マネージャー「それよりもみんな練習がんばっているので、そっちの方が絶対に大変だと思います」

練習終了後、選手たちがおにぎりを楽しみに集まってきました!

下拂幸太郎選手「世界一うまいっす」
矢野鼎人選手「筋肉も増えて体重も増えました」
米村昇大主将「当たり負けしない体や、後半の粘り強さがついた」
最高のサポートを受け、マリスト学園は2年越しのリベンジに挑みます!

小島麗生マネージャー「諦めずに汗を流してたくさん頑張ってきた姿を見てきたので、インターハイに連れて行ってくれると信じています」