備蓄米の放出で今後は「3つの価格帯」に?
藤森祥平キャスター:
生産者の皆さんの一言一言が重いなと感じます。
コメの価格は、備蓄米の放出によって主に3つの価格帯に分かれるのではないかとみられています。

▼今回、新たに随意契約で放出された2000円台の備蓄米、▼これまでに放出されている3000円台の備蓄米、そして、▼今まで一般的に食べてきたものや、今後の新米なども含めた4000円前後のコメです。
NEWS DIGアプリで3つの価格帯のコメ、どれを買いたいかアンケートをとったところ、新たに放出される約2000円の備蓄米と4000円超の銘柄米、大きく2つに分かれています。
小川彩佳キャスター:
先週、農水大臣が江藤氏から小泉氏に変わり、「随意契約」とはどういうものなのかをお伝えしたばかりなのに、それから1週間で“3つの価格帯”をお伝えすることになり、スピード感を改めて感じます。
一方で、いかにこれまでコメの価格高騰への対応がおざなりだったのかということも感じます。

トラウデン直美さん:
先週までかなり長い期間、コメの価格が下がらないというニュースが続いていて、「なんで下がらないんだ」という状況だった中、この1週間でこれだけ大きな展開が速く動いているということに、「今までは何だったの」と少し感じてしまいます。
また、今回、値段が下がれば消費者としては嬉しいですが、やはり適正価格や農家へのサポートという点は、今だけの話ではなく、この先も続いていくことだと思います。
取材した農家さんは、若くて、(田んぼを)広げて、増産できるように協力しようと考えている人でしたが、高齢で(コメ生産を)担っている人たちに、そういったこと(増産)を今からお願いするというのは、大変な部分もあると思います。
日本の農業の環境の中で、どのように私達の根幹となるコメを守っていくのか。コメを守るために農家を守っていくという形を、これをきっかけにしっかり考えていかなくてはなりません。