熊本市の吉村健治(よしむら・けんじ)市議会議員が、政務活動費として議会に請求した人件費を、別の人に支払っていたとして、収支報告書を訂正しました。
吉村議員は2019年の市議選で立憲民主党の公認で初当選して現在は2期目で、市議会では第3勢力の会派「市民連合」に所属しています。
吉村議員は28日、記者会見を開いて収支報告書の訂正を明らかにしました。
熊本市 吉村健治 市議「令和5年度(2023年度)の政務活動費の人件費について、市民のみなさまから指摘があり、疑念を抱かせる事態になったことについて深く陳謝します」

吉村議員によりますと、政務活動を補助するために支援者の1人を雇い、2023年度の政務活動費から、人件費として75万円を市議会から受け取っていました。
ところが実際に雇っていたのは別の人物で、市議会に届け出た人に雇用実態はなかったということです。
吉村議員は、「私的な流用はなく、受け取った人件費は実際に働いていた人物に全て支払っていた」と述べ、5月20日に市議会に収支報告書の訂正を届け出たとしています。
熊本市議会では、政務活動の補助をする職員の人件費として、2人を上限に年間120万円まで請求できます。
実際に使った分については、前の年度の分について、毎年4月末までに領収書の写しなどを添付した収支報告書を提出することになっています。