熊本県八代市にある国指定の名勝、松浜軒(しょうひんけん)では、新緑に囲まれた日本庭園で肥後花菖蒲が見頃を迎えています。

松浜軒は江戸時代中期の八代城主、松井直之が母のために建てさせたもので、庭園の池には肥後花菖蒲が、景色を引き立てる様に仕立てられています。

この肥後花菖蒲は、細川家の家臣が江戸から持ち帰ったものを品種改良したと言われ、一般的な花菖蒲と比べると花の中心部が大きく立ち上がり、黄色い模様が入っているのが特徴です。

花菖蒲は、一本の茎に2~3つの蕾があり、花の時期が終わったものは毎日、人の手で摘み取り、美しい花が長く楽しめるように管理されています。

花菖蒲はこれから6月の上旬にかけ一番の見頃を迎えます。