外免切替の筆記試験は簡単すぎ? 合格率は約9割

井上キャスター:
「外免切替は問題が簡単」だという点も人気の理由だということです。

TBS報道局 政治部 長田記者:
「知識確認」と言われる、いわゆる筆記試験は10問中7問正解で合格となり、合格率は約9割だといいます。一般的な普通免許の場合、95問中90問以上正解する必要があるので、比べると「簡単すぎる」という印象です。

「知識確認」合格後は「技能確認」に進みますが、試験場内で10分程度の運転をするもので、路上で実際に運転をする技能テストはありません。

井上キャスター:
一般的な普通免許の場合、路上20~25分+試験場で5分程度の試験があるわけですからね。

TBS報道局 政治部 長田記者:
そのため、日本で一般的に受ける試験よりも格段に簡単だと言えると思います。

ファーストドライビングスクールへの取材によると、知識確認の問題は〇×での選択問題でほとんどの問題にイラストがついているということです。

例えば、▼「赤信号は進んで良いか」、▼「横断歩道で人が歩行中、進んで良いか」、▼「短い距離の運転はお酒を飲んで運転して良いか」などに、〇×で答えるという問題だといいます。

サバンナ 八木さん:
さすがに、海外とはルールがまったく違うので、日本独特のルールなどを知ってほしいですね。

出水麻衣キャスター:
道路標識もたくさんあるのに、それらの認知確認の試験がないのも不安です。

井上キャスター:
元々日本人のために作られた制度だから、この試験内容なのかと思いますが、その抜け道が海外の人に使われているなら「大丈夫なのか?」「厳格化してほしい」と思う気がします。

TBS報道局 政治部 長田記者:
政府・与党は、想定されていなかった制度の使われ方をしているとして、厳格化の方向を打ち出しています。

見直しの方向性として、具体的には「住民票の写し」の提出などを求めることで、“観光客”の外免切替の利用を認めないという方向で検討を進めています。また、知識確認の問題数を増やしたり、技能確認の方法を厳格化したりする方向です。

ただ、ある自民党議員はこうした厳格化の方向に、「日本が少子高齢化で人手不足になり、運転免許が必要な職種で外国人に助けてもらっている側面もある」とも話していました。

井上キャスター:
「助けてもらっている側面」は大切にしつつではありますが、そもそも“観光客”に日本の正式な免許を渡す必要はないように思います。

サバンナ 八木さん:
やはり車は、事故を起こした際に凶器にもなるという一面がありますからね。

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<プロフィール>
長田ゆり
TBS報道局政治部 自民党の政策を取材
柔道は黒帯 趣味は永田町のランチ開拓

サバンナ 八木真澄さん
2児の父 昨年に難関国家資格FP1級を取得
「ブラジルの人聞こえますか~!」など1000個以上のギャグを持つ