子どもたちに楽しく身体を動かして、身体の使い方を学んでもらうための保育士向けの研修会が広島市で開かれました。背景には幼い子どもたちの身体の動かし方の変化があるようです。
「たのしい。なんか楽しくなってきた」。向かい合って笑顔で身体を動かす大人たち。参加しているのは、県内の保育園や幼稚園などで働く先生たちです。
「子どもの運動遊び研修」は、幼児が楽しく身体を動かせる環境を作ろうと、県が企画したものでことし2年目です。

広島県のアンケートによりますと、近年、体の使い方が未熟な幼児が増えていて▽まっすぐ走れない▽ボールがとれない▽ちょっとしたことで骨折するーーといったケースもあるそうです。
参加者
「コケたときにすぐ手が出ないとか、けがをしやすいというのはあると思います」
はじめに参加者たちは、運動の学習能力を高めるために、「コオーディネーショントレーニング」と呼ばれる体幹運動などを実践しながら学びました。
「ラディアン」と呼ばれる体幹運動では、「走る」「投げる」「飛ぶ」の基本的な動きに繋がります。

園内にある用具を使って想像でジャングルを作り、その中で鬼ごっこをする「ジャングル鬼ごっこ」。ルールやシチュエーションもすべて参加者が考えることで、想像力などを刺激しながら多様な動きが引き出せるといいます。
参加者
「思ったよりは(身体が)動かなくてびっくりです」
「子どもたちにやらせてみて、できるできないじゃなく楽しんでもらいたいなと思います」
KIDS COMMUNE 濱長勇馬代表
「やはり子どもの発達・育ちには運動が欠かせない。先生たちに伝えた内容が子どもたちに伝わることによって、運動を通して自信をつけてほしい、自分の可能性を広げてほしい」
今年の研修会は計8回予定されていて、今後、三原市や福山市などでも開かれることになっています。