大学バスケットボールの話題です。去年行われた全国大会のインカレで、初出場はわずか2校。そんな、勢力図が変わらない大学バスケ界で、初出場で初勝利を挙げたのが広島市にある広島都市学園大学女子バスケ部。今年は新人15人が加わり部員数が急増、更なる飛躍を目指しています。
山本帆夏主将「黙想・・・!」

去年、創部4年目で初のインカレ出場を果たし、初勝利をあげた広島都市学園大学。今年、1年生15人が加入し、部員数はおよそ倍の23人に増えました。チームを率いるのは皆実高校を全国ベスト8に導いた慶徳克二ヘッドコーチ。創部から指導し、わずか4年でインカレに初出場、初勝利を果たしました。
慶徳HC「人数増えたでしょ。別のチームみたい」

3月の時点では部員8人と、5対5も出来ない状態でしたが、この春、待望の170センチを超える1年生が3人加入し、戦力が整ってきました。

慶徳HC「やっぱり高さ、有利な点はありますね、インカレに出るだけじゃなくて最初のブロックリーグを突破するという目標を立ててますよ、この人たちは」

慶徳コーチは皆実高校時代の厳しい指導方針を変更、PDCAという業務改善手法を取り入れ、生徒自らが練習メニューの作成などを計画して実行し、評価と改善を行う方法を実践しています。

山本帆夏主将「また、(インカレの)舞台に戻りたいという気持ちは強まりました。みんなでつかめた1勝は嬉しかったから、来年も1勝以上出来るように頑張りたいと思います。楽しいですね、人数多い方が。けどもう一個体育館欲しいですね、狭い」

1年生ながらチーム一の長身174センチの小川葵は広島商業の出身。
小川葵「身長が高いのでリバウンドを頑張ろうという気持ちを作りやすい。シュートを決めた時とかに、みんなが自分のことかのように喜んでくれるので、とても楽しく出来ています」

同じく1年生のビッグマン、皆実高校出身、173センチの銭谷花菜は、前十字靱帯のケガから1年ぶりの復活を目指しています。
銭谷花菜「(得意なプレーは)ゴールしたのパワープレーと、あわせのジャンプシュート。高校とは全然雰囲気が違って、やらないとやらないととやってきていたので。自分のプレイも楽しめるし、人数が多い分、色んなプレイが見られるので楽しいです。1年生だからと言って消極的にならずにチーム作りの面でもプレイの面でもしっかり貢献していけるようにしたい」

シューティングガードには強豪の高松南高校で全国を経験した弾正原かれん。
弾正原かれん「(得意なプレーは)合わせからのシュートとディフェンスです。全然雰囲気が違ってて新鮮です。みんなで高め合ってる感じがして良いと思います」

そんなインタビュー中、同級生たちが茶々を入れに…
弾正原かれん「わからないところとかを細かく教えてくれたりとか今までにない感じでやりやすいなと思いました」

慶徳HC「今まではどうしても一人一人のプレイタイムが長かったんですが、短くできるんでそれだけちょっと激しいディフェンスが出来る、ゾーンするにしても激しいゾーン」
この日はゾーンディフェンスに対してのオフェンス練習を行っていました。
チームにはドラゴンフライズの朝山正悟ヘッドコーチも特任教授として時折、指導に訪れており、アジア1位に輝いたチームディフェンスも取り入れて飛躍を目指します。

山本帆夏主将「みんなが支えてくれてるんで、上目指して行けるなと思ってます」
おとといまで行われていた6チームで争う2年生以下の中国新人大会で、都市学園大学は1年生ビッグマンの銭谷が2試合で20点以上二桁リバウンドのダブルダブルを達成する活躍。

おなじくビッグマンの小川もリバウンドからシュートを決めるなどチームに貢献しました。
また、2年生の中村優羽が全4試合で20点以上を決めて最優秀賞選手に。
去年の4位から大躍進して見事初優勝を飾り、目標の一つ、初の全国新人大会への切符をつかみました。

1年生が躍動し、見事に優勝を果たした広島都市学園大学。7月5日から始まる全国大会の新人戦で初勝利を目指します。
