フジテレビの親会社の大株主「ダルトン」のトップがJNNの取材に応じ、旧村上ファンド系の筆頭株主らと接触を始めていると明らかにしました。

ダルトン・インベストメンツ ローゼンワルド 最高投資責任者
「自分たちの候補者がひとりでも、フジの取締役に入れば劇的勝利だ」

こう話すのはフジの大株主のファンド「ダルトン」のトップ、ローゼンワルド氏です。

フジの新たな取締役をめぐり、ダルトンはSBIの北尾吉孝会長ら12名を候補者として提案しましたが、フジ側はこれを拒否。6月の株主総会では、株主が両者の提案する候補者の中から取締役を選ぶことになります。

ダルトン・インベストメンツ ローゼンワルド 最高投資責任者
「フジとダルトンそれぞれが提案する23人の候補からベストのプレイヤーを選ぶんだ。誰に投票するかは私が言うんじゃなくて、あなたが投票して決めるんだ」

フジ側との委任状争奪戦ではなく、候補者それぞれが競い合う「コンテスト」だと強調。すでに大株主や個人投資家に働きかけを始めていると明らかにしました。

また現在、フジの株式11.8%を取得し、筆頭株主に浮上した旧村上ファンド、村上世彰氏の長女・野村絢氏と先週19日に東京で会ったと明らかにしました。

ダルトン・インベストメンツ ローゼンワルド 最高投資責任者
「彼女の目標はフジからの不動産事業の分離、ただそれだけ。彼女はマネーメーカーだよ。彼女はとても優秀で失礼になるから、我々から投票は呼びかけなかった」

フジの親会社の株主総会は来月(6月)25日の予定です。