長崎県島原市と福岡県大牟田市を結ぶ「高速船三池島原ライン」を運航するやまさ海運は、経費の高騰などを理由に7月1日から運航を休止すると発表しました。

やまさ海運によりますと、高速船三池島原ラインは2015年4月に島原鉄道からやまさ海運に譲渡され、当初は年間約2万5000人が利用していましたがコロナ禍により利用客が減少。

新型コロナの5類移行後も客足は2万人に届かず、さらに燃料費や人件費などの高騰で10年間の累積赤字は約4億3000万円を超え、やまさ海運では今後の運航継続は困難と判断したということです。

やまさ海運による高速船三池島原ラインの運航は6月末までで、7月1日以降は運航を休止し、再開の時期は未定となっています。

高速船三池島原ラインの運航休止について、島原市の古川隆三郎市長は「運航存続が困難となり、休止されるに至ったことは、大変残念ではありますが、やむを得ないものと受け止めております」「新たな民間事業者の参入に向けた可能性も模索しながら、早期の運航再開ができるよう取り組んでまいります」とコメントしています。