JR西日本岡山支社などは総社市で作られた焼きたてのパンを列車で運び、岡山駅構内で販売する取り組みを始めました。パンのまち総社のPRと環境にやさしい物流を目指します。


台車に乗せられてけさ焼きあがったパンが運ばれてきました。総社市の人気の店が手掛けたパンが並ぶのは、岡山駅の新幹線乗り場のすぐ横の売店。約200個が店頭に並ぶと、さっそく訪れた人が手を伸ばしていました。


(駅の利用者)
「総社駅は普段行かないので、岡山駅だといつも通る道なので、こういうところに出してもらえると買いやすくなる」


実はこのパン、乗客と一緒に荷物を運ぶ貨客混載輸送で、総社駅から届けられたものです。JR西日本が、客の少ない時間帯に車内の空きスペースを有効活用するため、2月から実証実験を重ね、きょう(2日)のスタートを迎えました。


(JR西日本岡山支社ふるさとおこし本部 伊東暁本部長)
「鉄道の価値をもっと引き上げることができないかとずっと考えてきた。今後コロナ禍が収束しても、私たちが作れる価値として広めていきたいと思います」


地域起こしへの期待もかかる貨客混載の取り組みです。列車で届く総社のパンは、毎月第1と第3水曜日に岡山駅構内の売店に並ぶ予定です。