NATO=北大西洋条約機構の事務総長は、防衛支出をGDP比の5%に引き上げることで合意する見通しを示しました。アメリカのトランプ大統領の要求に歩み寄る形です。

NATO ルッテ事務総長
「ハーグ(NATO首脳会議)では、合計5%という高い防衛支出の目標で合意するだろう」

ルッテ事務総長は26日、こう述べて、来月開かれるNATO首脳会議で防衛支出の割合をGDP比の5%とすることで合意する見通しを示しました。

ロイター通信によりますと、ルッテ氏は加盟国に対し5%の内訳として、▼純粋な国防費を3.5%、▼安全保障関連への支出を1.5%とし、2032年までの引き上げを提案しています。

アメリカのトランプ大統領がGDP比で5%の国防費を支出するよう求めていて、関連費も含めた防衛支出を増やすことでトランプ政権に歩み寄りたい考えです。