広島市とJRは、事故が相次いだJR可部線のいわゆる「勝手踏切」をフェンスで封鎖する方針を固めました。

「勝手踏切」とは正式な踏み切りではないのに住民が横断している場所をさします。JR可部線では去年4月と10月に「勝手踏切」を横断中の男性が列車にはねられ、死亡する事故が相次ぎました。

広島市とJR西日本は、地権者などと協議を進め、このたび「地元の同意が得られた」として、フェンスで封鎖する方針を固めました。封鎖するのは、去年10月に事故が起きたJR可部線の安佐南区祇園の「勝手踏切」など2カ所です。

会見で松井市長は「地域の方が主体的に封鎖に理解を示してくれた」と述べました。

広島市 松井一実市長
「いいことだと思う。関係者の主体的な判断、配慮が深まって、処理ができるようになった」

今後、広島市とJRで勝手踏切を廃止する手続きを進め、9月にもフェンスで封鎖することにしています。