山林で作業することもある建設会社の社員を対象に、万が一クマと遭遇したときにとるべき行動を学ぶ研修会が盛岡市で行われました。

この研修会は、道路や橋の工事に伴い山林で作業することもある社員の安全を守ろうと、盛岡市の樋下建設が企画したものです。

26日は17人が参加し、農林水産省の野生鳥獣被害対策アドバイザーを務める谷崎修さんからクマを撃退するスプレーの使い方などを学びました。
(訓練風景)
「クマだ!(スプレー噴霧)」

こちらの建設会社では、これまでに社員がクマに襲われる被害は起きていませんが、近年クマの目撃や人身被害が増加していることから、被害を未然に防ごうと研修会を実施しました。

(樋下建設 栗澤歩さん)
「初めての経験だったので、現場に出て最初は慣れないと思うけど経験を積んでやっていきたい」
(野生鳥獣被害対策アドバイザー 谷崎修さん)
「草刈り機やチェーンソーの音がしてもクマは近づいてきて、逆に人間の反応が遅れることもあるので、常に周囲に気をつかってほしい」

研修会の参加者たちは、クマと距離が離れている場合はゆっくりと静かに立ち去ることや、距離が近い場合はクマを刺激せずに首や背中を守るような姿勢を取ることなどを学んでいました。