岩手県釜石市は厳しい資金繰りが続く魚市場を運営する釜石市漁連に対して、運転資金として6800万円を無利子で貸し付けることを決めました。

釜石市は26日開かれた市議会臨時会に、釜石市漁連に対して6800万円を無利子で貸し付ける予算を含む一般会計補正予算案を提出し、賛成多数で可決されました。
釜石市魚市場は東日本大震災で被災した建物を市が再建し、市内3つの漁協が出資する釜石市漁業協同組合連合会が運営する、公設民営方式をとっています。

今回の貸し付けは近年、サケやサンマなどの水揚げが低迷したことで資金繰りが困難になり、市漁連から要請を受けた措置となっています。

釜石市の小野共市長は「市の管理体制が不足していた。覚悟を持って魚市場の経営を管理したい」と述べました。