後を絶たない「なりすまし詐欺」の被害を防ごうと、銀行のATMに音声で注意を呼びかける装置が取り付けられました。
吾妻康弘記者「銀行のATMを利用しようと入ってみるとそこに置いてあるのは警察官のパネルです。近づくと…」
音声「そのATMでのお手続き、本当に大丈夫ですか?」
「ボイスポリス」と名付けられたこの装置は、警察官の等身大パネルで、これまでにスーパーや郵便局に置かれていましたが、26日は、郡山市にある東邦銀行の店舗に設置されました。
ボイスポリスの音声「必ず儲かる投資話、ATMを利用した還付金手続き、これらはすべて詐欺の手口です」
26日は、音声を担当したFMふくしまの矢野真未アナウンサーなどが、利用客に最近の手口を示したチラシを配り、注意を呼びかけました。
郡山警察署・齋藤恵生活安全課長「最近ATMを利用した還付金詐欺など増えていますので、未然防止のために設置するように至りました」
今年、県内で発生したなりすまし詐欺の被害は、4月までに64件、被害金額は4億円あまりと去年に比べて大幅に増えています。投資を持ちかける詐欺や、SNSや電話で警察官を装い「あなたは事件の容疑者だ」と言って現金を要求するなど手口も様々です。
銀行の利用客「今の家の電話があと1時間後に使えなくなりますというような留守番電話にメッセージが入ったりしました」
県警では今後「ボイスポリス」のパネルを県内の金融機関およそ100か所に設置し、被害の防止に努めるとしています。