山梨県内は田植えの最盛期です。
北杜市で暑さに強く、おいしいと評判のコメ「ゆうだい21」の田植えが始まりました。

北杜市小淵沢町の農家石毛康高さんが26日に田植えを始めた品種は・・・

北杜市の農家 石毛康高さん:
「ゆうだい21です。ここ数年、全国の食味コンクールで受賞している品種にゆうだい21が多かったので、去年から初めて作るようになった」

ゆうだい21は栃木県の宇都宮大学が開発し15年前に品種登録された比較的新しいコメの品種で、粘りがコシヒカリと比べて約5.5倍と食味の良さが特徴です。

去年12月に北杜市で行われた「米・食味分析鑑定コンクール」では出品されたおよそ5000点の米の中から最高賞の金賞に選ばれた18点のうち12点がゆうだい21でした。

石毛さんが去年収穫したゆうだい21も初めての栽培で金賞を受賞しました。

そして、もう一つの特徴が暑さに強いこと。猛暑の環境下でも品質の劣化が少ないといいます。

石毛さん:
「暑さに対する耐性がある。胴割れなどは少なかった印象。日中と夜温の差があるほうがよりおいしいコメができる。北杜市など標高が高い地域だと良いコメがゆうだい21に関してはできるという印象」


現在、県内の農家では数軒が栽培しているということです。気候変動やコメ不足、価格の高騰などコメに関心が集まっている今年。

新しい品種ゆうだい21が山梨に根付くのでしょうか。