小泉農林水産大臣は、就任後、初めて国会論戦に臨み、需要があれば、備蓄米の在庫の60万トンをすべて放出しても良いとの考えを示しました。その場合、5キロ袋で1億2000万袋に相当するということです。

立憲民主党 古賀之士 参院議員
「小泉大臣のおっしゃるスピード感と強度、これは具体的には1か月以内で5キロの小売価格が2000円程度の実現と、これで理解して宜しいでしょうか?」

小泉進次郎 農林水産大臣
「一般的なマージンが乗っかって2000円。こういったラインで店頭に並んでいくことを想定をしています。需要があれば、30万、今回放出するのに止まらず、全て放出しても良いと思っています。仮に全て60万トンを放出をすると、5キロ袋でいうと1億2000万袋、全ての国民の皆さんに届く、そういった形の計算はできます」

農水大臣に就任後、初めて国会の答弁にたった小泉大臣はこのように話し、備蓄米の放出について「できる限りスピードを重視した形で対応したい」と訴えました。

政府は26日、備蓄米の売り渡し方法を公表していて、備蓄米の随意契約の第一弾として、2022年と2021年に穫れたコメをあわせて30万トンを放出するとしています。

また、年間1万トンの取り扱いがある大手小売業者を対象に、販売価格は玄米60キロあたり平均1万1000円程度とするとし、販売価格の水準は、店頭に並べる際、「5キロ2000円程度」になるということです。

メールで発注する形で先着順で契約を、きょうから始めるとしています。

また、全国に備蓄米を届けるため、指定されたところまで国が運び、「買い戻し条件」もつけないなどとしています。