日本製鉄によるUSスチールの買収計画をめぐって、アメリカのトランプ大統領は完全子会社化は認めない考えを示しました。

アメリカ トランプ大統領
「投資であって、部分所有だ。アメリカがコントロールする」

トランプ大統領は25日、日本製鉄のUSスチール買収計画について、「アメリカがコントロールしないのであれば、私は取り引きをしない」と強調しました。

トランプ氏は23日に両社の提携を支持すると表明していましたが、日本製鉄が目指している完全子会社化は認めない考えを示した形です。ただ、「最終的にどうなるか見てみよう」とも話しています。

トランプ氏は2月の石破総理との首脳会談の後にも、買収には否定的な考えを示していました。

一方、トランプ氏はEU=ヨーロッパ連合からの輸入品に課すと表明した50%の関税について、発動を7月に遅らせることを明らかにしました。

トランプ氏は23日に貿易交渉に「進展がない」と不満を示し、EUからの輸入品に対して6月1日から50%の関税を課す意向を表明しましたが、EU側が関税の発動延期を求め、それに応じたということです。