◆マイマイガは約10年周期で大量発生

街路灯に群がるマイマイガ(2014年 札幌市中央区)

道立総合研究機構・林業試験場によりますと、マイマイガは約10年周期で大量発生することがわかっています。

また幼虫の毛には有毒な液体が含まれ、触れると皮膚炎などを引き起こす恐れがあります。

孵化した幼虫(提供:地方独立行政法人 北海道立総合研究機構)

特に幼虫に直接触れなくても、飛散した毛や脱皮殻に触れるだけでも皮膚炎や鼻やのどに炎症を引き起こすことがあります。

そのため駆除する際は、ビニール手袋を着用したり、火箸などを使うことを呼びかけています。

強力なスプレー剤では、幼虫が吹き飛ばされて体に付着する恐れがあるため扱いには注意が必要です。

また卵塊を除去する際も、鱗毛が舞い上がり、吸い込んだり目に入ったりするので、マスクとゴーグルの着用を呼びかけています。

住宅の外壁に産みつけられた卵(2014年 札幌市)

バーナーで焼く方法は死滅しますが、建物への延焼の恐れがあるため危険です。

◆前回2008年に大量発生した三笠市

市の施設に産みつけられた卵(提供:三笠市)

前回2008年と2009年に大量発生した三笠市でも、市内各地で幼虫が見つかっています。

環境衛生係によりますと、12日ごろ、中央公園などの公共施設で見つかり、職員が殺虫剤を使って駆除しました。

マイマイガの幼虫(提供:三笠市)

市民からも「卵を見つけた」「幼虫が出た」などの情報や、「見つけたらどうしたらいいのか」といった問い合わせが寄せられ、職員が駆除したり、駆除する際の注意点をアドバイスしたりしているということです。