「言いたいと思ったときに、言える場所」を目指して

「妊+」の開設から10ヶ月。藤岡さんはこれからこのサイトを、悩みのある人が自然に出会える「身近な存在」にしていきたいと考えています。

「言いたいと思ったときに、言える場所がここにあるって思ってもらえるだけで、いつか思い出してそれがなんか少し希望になったら一番いいなって思うので、ずっとその場所を持ち続けていきたいなって今思ってます」

「妊+」を知ってもらうために、現在は広報活動に力を入れており、6月6日には福岡市で行われる「WOMAN Life博」でのセミナーも予定しています。

不妊は誰にでも起こりうる問題です。国の調査によると、不妊を心配したことがある夫婦は3組に1組以上、不妊検査・治療経験がある夫婦は4.4組に1組いるとされています。広島県でも10年前に不妊検査・治療への助成をスタートし、相談窓口も設置、相談件数は年々増加しています。

藤岡さんの取り組みは、同じ悩みを抱える多くの人々に、「ひとりじゃない」という希望の光を届けています。