ウクライナとロシアは直接交渉で合意した侵攻後最大規模となる1000人ずつの捕虜交換の第1弾として、390人ずつを交換したと明らかにしました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「きょう、390人が帰ってきた。軍人も民間人もいます。あす、そして、あさっても交換は続きます。交換の条件は『1000人対1000人』です」

ゼレンスキー大統領は23日、ロシアとの直接交渉で合意した「1000人の捕虜交換」が始まったと明らかにしました。

ロシアとウクライナは今月16日にトルコで直接交渉を行い、侵攻後、最大規模となる1000人ずつの捕虜交換で合意しています。

23日は1000人のうちロシアに拘束されていた兵士や民間人あわせて390人が解放されたということです。

ウクライナのウメロフ国防相は「交換の次は停戦だ」と述べ、停戦交渉に期待を示したほか、イェルマーク大統領府長官は「捕虜交換が実現した後に、次回のロシアとの直接交渉の場所を決定する」としています。

一方、ロシア国防省も23日、捕虜270人と民間人120人ずつを交換したと発表しました。

ロシア側に戻った390人は現在、ベラルーシ領内にいるとし、今後、ロシアに移送されるとしています。

また、ロシアのラブロフ外相は23日、ウクライナとの捕虜交換が完了した後に長期的な和平に向けた条件をまとめた文書の草案をウクライナ側に渡す用意があると述べました。

ロシアとウクライナの直接交渉では、双方が停戦や紛争解決に関する考えを文書にまとめることで合意したと、ロシア側が表明していました。