ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、アメリカのトランプ大統領が「プーチン大統領は戦闘を終わらせるつもりがない」との見方をヨーロッパの首脳らに伝えたと報じられました。

アメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、トランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領やフランスのマクロン大統領らに対し、「プーチン大統領は戦局が優勢だと思っているから、戦闘を終わらせるつもりがない」との見方を伝えたと報道しました。

複数のヨーロッパ高官の話として伝えたもので、トランプ氏が19日に行ったプーチン氏との会談の結果をゼレンスキー氏らに報告した際、そうした見方を示したとしています。また、記事はトランプ氏がロシアへの制裁強化についても後ろ向きな姿勢を示したと伝えています。

こうした中、ロシアのプーチン大統領は政府のメンバーとの会議を行い、ウクライナとの国境に沿った緩衝地帯の設置に向けた作業が行われていると主張しました。

ロシア プーチン大統領
「ウクライナ国境沿いに安全のための緩衝地帯を設けるという決定は、すでになされた。我々の軍は、それに向けて課題を解決している」

敵の拠点などを攻撃しているとしていますが、場所などの具体的なことについては言及していません。