アメリカの連邦議会下院は、「トランプ減税」の延長を盛り込んだ大型法案を賛成215、反対214の1票差で可決しました。

アメリカ議会下院が22日に可決した法案は「一つの大きな美しい法案」と名付けられた大型法案で、与党・共和党がまとめました。

▼いわゆる「トランプ減税」のうち、今年の年末に期限切れを迎える所得減税の恒久化や、▼飲食店の従業員らが受け取るチップを免税にする時限措置などが盛り込まれています。また、次世代のミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」の支出も含まれています。

議会下院は、この法案を賛成215、反対214の1票差で可決しました。

法案は財政の悪化につながる内容とみられていて、野党・民主党が反対したほか、与党・共和党からも2人の議員が造反しました。

上院ではこの法案がそのまま成立する可能性は低いとみられていて、共和党の指導部は上院での修正協議を経て、7月4日までに成立させることを目指しています。

トランプ大統領はSNSで「歴史上もっとも重要な法案だ」としたうえで、上院での早期の可決を訴えました。