熊本県水俣市の市議会議員が市の政治倫理条例に違反したかどうかを調べる政治倫理審査会が始まりました。水俣市では初めての開催です。

審査の対象になったのは、水俣市の松本和幸(まつもと・かずゆき)議員です。

今回の政倫審は、水俣市役所の庁舎建て替えをめぐり、松本市議が工事への参入を口利きした見返りに業者から現金を受け取った疑いがあるとして、市民団体が審査を求めて始まりました。

初日のきょう(5月22日)は、弁護士など5人の委員が市民団体側と松本市議から意見を聴取しました。

団体側は松本市議のものとする音声データを公開し、「松本市議は500万円のマージンのうち300万円を受け取ったとの趣旨の発言をしている」と指摘しました。

一方で松本市議は、庁舎建て替えの工事は一般競争入札であるとして、「どこにどういう形で私が介入できるのか。事実無根だ」と訴えました。

次回は6月に開催の予定です。