旧松山藩主の久松家から愛媛県に寄贈の申し出があった、歴史資料の一部が23日から県美術館で公開されることになり、その報告会が開かれました。

県美術館で公開されるのは、旧松山藩主の久松家に伝わるおよそ1万6000点の歴史資料のうち、特に価値が高いとされる25点あまりです。

このうち初公開の「松山城三の丸絵図」は、現在の堀之内地区にあった御殿の間取りや内装に加え、庭の木々までを精密に描いています。

また大正時代に萬翠荘を建設した久松定謨の礼服や軍服なども展示されます。

22日の報告会には定謨のひ孫の久松雷太氏も出席し、思いを述べました。

(定謨のひ孫・久松雷太氏)
「一族が保管している貴重な文化遺産を手元にとどめておくのではなく、広く県民のみなさん、そして未来を担う世代へ継承していくことが、その真の価値を発揮することにつながると考えた」

一般公開は県美術館2階で23日から来月1日まで開かれ、入場は無料です。