岡山のモノづくりの最先端が一堂に会しました。OTEX(オーテックス)=「岡山テクノロジー展2022」が岡山市北区で開かれています。


人間顔負けのけんだまを披露する江口健玉(えぐち・けんだま)くんに、センサーなどを駆使して自動でモノを運ぶロボットなど優れた技術が集まりました。


コンベックス岡山で開かれている岡山テクノロジー展です。8回目を迎えた中四国最大級の展示商談会で、岡山を中心に200の企業や機関が参加しました。


(イノテック 岡崎真之社長)
「うちは元々、金型や鋳物や鉄を加工する会社なんですが、


今回『砂型3Dプリンター』ということで。


データを作れば数日で、データから鋳造までが短期間で終わってしまうのが利点」


マスカットやフランスのエッフェル塔などの繊細な金属製品を作ることが出来る全国的に珍しい3Dプリンター。製造の難しい部品も短期間での造形が可能です。


(イノテック 岡崎真之社長)
「(砂型3Dプリンターは)これからの技術だと思うんです。未来に向けたモノづくりは、このような所から始まるのかなと」


こちらは、近年深刻化する野生動物の問題と向き合うテクノロジーです。


(坂井亮太記者)
「こちらの企業が開発したシステムでは、カメラに人間が映ると何も検出されませんが、このイノシシ(害獣)を出してみると」


(音)
「パチパチ」


(坂井亮太記者)
「AIが自動で害獣を検出して、威嚇音が出る仕組みになっているんです」


特定方向だけに出る光や威嚇音で害獣を追い払う「害獣自動追尾システム」です。


岡山県の調べでは、去年の野生の鳥や獣による農作物などへの被害総額は約2億6000万円です。被害に悩む農家などの助けにと開発に乗り出しました。


(システムエイ・ブイ無線事業部 山本貴士部長)
「動物が入ってこないような形で。それでもって動物を愛護していく。この両方を兼ね備えた形で自然を守っていきたい」


会場には企業関係者だけでなく、県内の高校生 約1300人が訪れ、地元企業の魅力に触れていました。


(参加した高校生)
「大人としゃべる機会は貴重ですし、企業の方って、やはり実際に働いている方なので。俺たちでは経験できない話を聞けるのはいい体験になる」


(参加した高校生)
「目の前でできたものとか見て、やはりカッコイイなって思って。私もこんな所に就職したいなって」


コンベックス岡山での展示は明日(11月2日)まで。公式ホームページでのオンライン展示は、12月末まで配信するということです。