自民党の西田昌司参議院議員によるひめゆりの塔をめぐる「歴史の書き換え」発言について、那覇市議会は22日、「歴史の事実を歪曲するもの」だとする抗議決議を賛成多数で可決しました。

▼屋良栄作議員
「沖縄戦の実相と沖縄県民の証言、戦後沖縄の歩みなどの歴史の事実を歪曲するもので、本市議会は激しい憤りをもって抗議する」

21日午前に開かれた那覇市議会の臨時会では、西田氏に対して謝罪と発言の撤回を求める抗議決議を賛成多数で可決しました。

決議では西田氏の歴史観について軍人よりも一般住民の犠牲者がはるかに上回る事実に対して不誠実であり、歴史を都合よく書き換えるような姿勢は許されないとしつつ、西田氏と同じ認識のもつ人も沖縄戦の実相を学んで認識を改めてほしいと求めました。

一方、西田氏の議員辞職を求めるべきだとして反対した議員もいて、抗議決議は全会一致とはなりませんでした。

採決では4人が反対