名古屋市を拠点とする焼きむすびのチェーン店が、この夏、広島に進出します。進出にあたって、世羅町の農業法人とコメの栽培契約を締結し、記念セレモニーがありました。

幕が外されて現れたのは「焼きむすびおにまる契約水田」と書かれた看板です。ここは、三原市八幡町にある、世羅町の農業法人「尾道ファーム」が管理する田んぼです。

おにまるを運営する マリノ・水野由太佳社長
「8月に、広島の中心地に新規オープンする予定。広島のおコメを使って広めていきたいという思いがある」

「おにまる」は、名古屋市を拠点に、国内外で22店舗を展開する焼きむすびのチェーン店です。これは人気商品の一部。価格は1個400円前後です。

広島進出にあたってこれまでも取引きのあった「尾道ファーム」と、さらに関係を深めることになりました。

水野由太佳社長
「コメ不足というのもあり、田んぼから契約して新しいモデルを作りたいなと。それで今回、こういう取り組みをしました」

尾道ファーム・南島栄治社長
「店舗展開もどんどんされているということで、安定して販売していけるっていうのは、我々にとっても励みになる」

早速、田植え機でイネの苗を植えました。品種は「にじのきらめき」。夏の暑さに強く、食味の良さと収量の多さで注目のコメです。

「おにまる」が「尾道ファーム」と取引きを始めるきっかけが、『越宝玉(こしほうぎょく)』という看板商品です。県内産の大粒コシヒカリのブレンド米です。

水野由太佳社長
「“宝玉さん”が、ボクらの中でダントツおいしい。甘みとバランスもとれている」

8月に広島市中区にオープン予定の広島店では、大粒コシヒカリと大粒にじのきらめきをブレンドした『越宝玉』を使う予定です。

水野由太佳社長
「広島限定のおにぎりとか、商品とか、いうところも考えながら、広島のお客さまとともに一緒に開発できたらいいな、と思っています」

尾道ファームは、コシヒカリとにじのきらめき合わせて、年間300トンのコメを納入する予定です。