宮崎県内のおよそ8000人の高校生アスリートが出場する県高校総体が開幕しました。

初日の21日は、「3年生のために」を合言葉に熱戦が繰り広げられた女子バスケットボール競技に注目します。

(山崎直人記者)
「県内58校7835人の青春の大舞台、バスケットボールからついに開幕です」

21日開幕した県高校総体。11日間にわたって32の競技が行われます。

初日の21日、女子バスケットボール競技には、3年生が4人、1年生が8人の高鍋が出場。

去年は人数が足りなかったため、3年生は念願の単独チームでの出場です。

(高鍋キャプテン 黒木愛心選手)
「3年間1回も勝てず悔しい思いをしてきたので、きょうは勝てるように頑張ります」

そして、1年生の合言葉は。

(高鍋の1年生の選手たち)
「3年生のために」
「3年生の初勝利のために」
「3年生のために初勝利のために全力で戦っていきたい」

迎え撃つは、選手7人の宮崎農業。

(宮崎農業キャプテン 黒肱那菜選手)
「(マネージャーを含めた)10人の絆で心を一つに、あきらめずに頑張ります」

両チームの思いがぶつかる一戦。

第1Q、宮崎農業はキャプテン黒肱などの3ポイントが立て続けに決まり、大きくリードします。
第2Qも勢いは止まりません。

前半を終了して、47-25と宮崎農業が22点をリード。

迎えた第3Q、高鍋が反撃に出ます。
1年生が怒涛の5連続ポイント。その後も得点を重ね、55-42と点差は13に縮まります。

最終、第4Q。
高鍋は残りおよそ5分のタイミングで一旦退いていたキャプテン黒木が再びコートへ。
直後、ボールを奪って味方へパス。そして、うれしい、この日初得点。
63-56と、高鍋は7点差に詰め寄ります。

しかし、宮崎農業も負けじとキャプテン黒肱が3ポイントシュートを決めます。

残り1分、高鍋は3年生が全員コートへ。思いを乗せたシュートを放ちますが、得点とはなりません。

そして、試合終了のブザー。66-57で宮崎農業が高鍋に勝利。
宮崎農業の3年生にとっては総体初勝利、高鍋の3年生にとっては最後の総体の幕が閉じました。

(宮崎農業キャプテン 黒肱那菜選手)
「チーム全体で声を掛け合って最後まであきらめなかったことが、今回のいい試合のポイントだった。高鍋の分も1つ1つのプレーを大事に、最後まで全力で戦っていきたい」

(高鍋キャプテン 黒木愛心選手)
「悔しいです・・・もっとみんなで試合をしたかったです。(1年生には)頑張ってくれてありがとうと伝えたい。みんなで支えあって頑張ってもらいたい」

※MRTテレビ「Check!」5月21日(水)放送分