ふるさとの味を全国に広め、若い世代にも継承しようと、長野県栄村の母ちゃんたちが取り組んでいます。

手際よく野菜を切るのは、栄村の有志たち。
地元の農産物や食文化を広く知ってもらおうと活動している団体「TSUNAGU(つなぐ)TABI(たび)SYOKU(しょく)」のメンバーです。
ほとんどが60代以上の母(かあ)ちゃんたち!
21日は村のスキー場の厨房を借りて、行者にんにくやウドなど地元産の食材を使った料理を作りました。

代表を務めるのが30代の涌井千春さん。
新潟県津南町に住んでいますが、村民の温かさや農産物の美味しさにほれ込み、PRに一役買って出ました。
そんな彼女たちが取り組み始めたのが。
涌井千春さん:「あとで編集をしてSNSに挙げる用に撮影している」
涌井さんは、母ちゃんたちが作る料理の動画を撮影したり、編集したりして、SNSへの投稿を担当しています。

若い世代にも食文化を伝えようと、去年からこの取り組みを始めました。
涌井千春さん:「皆さん色んな知識を持っているのに、高齢になってくると伝承できなくなってきたり、知恵がそのままなくなってしまう。そういったところを残したい」
作り始めてからおよそ1時間半。

「行者にんにくの佃煮」や「ウドとふきのとうの春巻き」、「コシアブラご飯」などが完成しました。
阿部栄子さん:「子どもたち、地域に嫁いできたお嫁さんたちが作って食べることでどんどん下の若い世代につながっていくので、知らないのいっぱいあるが、そういうのを取り入れて普段の食卓に提供できればいい」
料理のレシピ動画は、インスタグラムやフェイスブックに毎月2回ほどのペースで配信する予定です。