10年で最も“硬かった”酒米
鈴木さんによりますと、今年は原料となる酒米『山田錦』がここ10年で最も硬かったそうです。コメが硬いと、発酵させる際にコメが溶けにくく、薄味になってしまうため、今回、配合する水を減らしてもろみを濃く、上手く調節できたことが日本一奪還の大きな要因だったと分析しています。
県日本酒アドバイザー・鈴木賢二さん「水の割合でも発酵が変わってしまうから、そこに上手く対応できたのが今回の結果につながった」

鈴木さんによりますと、去年もコメが硬く、去年は日本一とはなりませんでしたが、今年より2つ多い18銘柄で金賞を受賞できていました。去年のやり方をベースに、今年も上手く水の調整ができたということです。

次は来年、連覇の期待が高まります。来年は単独での日本一を期待したいところですが、鈴木さんに来年の連覇に向けて必要なことは何かと聞いたところ、この2つを挙げていました。「やる気」と「良い酒米」です。ここ数年はコメの硬さに苦しんだため、来年は、より良い酒米で再び連覇を成し遂げることに期待です。