盛岡市のきたぎんボールパークで20日、岩手県内では2年ぶりのプロ野球1軍公式戦となる楽天と西武の試合が行われ、1万2000人を超えるファンが熱戦を楽しみました。
2024年は雨で中止となったため、岩手県内では2年ぶりの開催となったプロ野球の1軍公式戦。
会場のきたぎんボールパークには、試合を待ちわびた1万2000人を超えるファンが詰めかけました。
楽天イーグルスの注目選手は、なんといってもこの人。
「マスター」の愛称で親しまれる一関市出身の阿部寿樹選手です。
試合直前の調整で阿部選手は、試合での活躍を期待させる快音を響かせていました。
(ファンは)
「毎試合毎試合、阿部選手出てほしいなと思いながら応援している。今日もがんばってほしい。阿部選手、がんばれ!」
「楽天が勝つことを期待している。がんばれ楽天!」
「岩手で年に一回しかない試合。家族、仲間で楽しめる雰囲気がすごく楽しい。
楽天ファイト!」
「がんばれイーグルス!」
楽天の東北各県で実施される「東北シリーズ」の初戦となった西武ライオンズとの試合は、3回に2番滝澤のタイムリーツーベースで西武が先制します。
1点を追う楽天は4回の攻撃。2アウトランナーなしで4番に入った阿部。
西武先発の菅井からセンター方向への痛烈なヒットを放ちます。
続く指名打者の島内がフォアボールを選んでチャンスを広げますが、6番の村林がセカンドゴロに倒れスリーアウト。
この試合、相手を上回る6本のヒットを放った楽天でしたが、チャンスを生かせず、先制点を守り切った西武が1対0で勝ちました。
楽天は岩手のファンに勝利を届けることができませんでしたが、会場を訪れた人たちは勝ち負けを越えた待望の一戦を満喫していました。