11月1日、兵庫県西宮市、尼崎市と阪急電鉄は阪急神戸線に新駅を設置すると発表しました。新駅が開設される場所は、通称『ニシキタ』と呼ばれる阪急神戸線「西宮北口駅」~「武庫之荘駅」の間で、武庫川にかかる橋の上につくられる予定で、改札口は東西の両岸に設置されるということです。

 阪急神戸線の「西宮北口駅」~「武庫之荘駅」の間の距離は約3kmと神戸線の中で最も長く、西宮市によりますと、その中間にあたる武庫川周辺に駅をつくることを地元住民らからも要望が寄せられていました。

 西宮市によりますと、太平洋戦争開戦翌年の1942年(昭和17年)に武庫川周辺の『旧瓦木村』が西宮市と合併された際の覚書に村の近くに新駅を設置するよう条件として求めていたことが記載されていました。

 設置予定場所の尼崎市は9年前から前向きな検討を始めたことから、今回の新駅設置の合意に至ったということです。

 新駅設置によって人口が西宮市で915人、尼崎市で871人増加し、年間の税収額は西宮市は2億円、尼崎市で1.2億円ほど増加する見込みです。

 また、駅の数が増えることで尼崎市が抱えている『自転車の駐輪スペース不足』も解消できる可能性があるということです。

 景観も利便性もお墨付きの川の上の新駅に期待が高まります。